格闘競技の危険性について考える

武技は危険なものということを忘れてはならない。
乱捕は自助努力だけでは回避できない危険さを多く含むものである。それ故武道の稽古は型稽古でなければならない。
乱捕を行う場合は熟練者同士がお互いに安全配慮をなすことができて初めて可能になる。
武道を競技化するということは皆が考えている以上に危険であるということを認識する必要がある。
ルールに怪我をしないさせない工夫はあるものの安全なスポーツというほど安全ではない。
最大の要因は身を守る事ではなく相手を負かす事が第一の目的になるからだ。これでは云わば諸刃の剣である。
護身をなおざりにした技術は相手にとってだけではなく、自分にとっても非常に危険であることに気づかねばならない。

ブラジリアン柔術

その特異性な技術故に起きた事故です。脊髄を一度損傷すると修復されることは無く、現在回復させる治療法は存在していません。




ボクシング

その後、亡くなられました。頭を打つ事の脳への健康被害は計り知れないものがあります。



総合格闘技

骨折で腕や足があらぬ方向へ曲がっています。整復はできるだけ早期に行うべきであり受傷後6〜8時間以内とされています。



スポーツに怪我はつきものですが、これらの怪我は野球やサッカーで怪我をする事とは異質のものです。
ゲーム的な面白さばかりに目が行き多くの武道で競技が重視されることになりましたが、武道はスポーツと違い遊戯の要素を持たないものです。
知名度ばかりが先行し有名流派組織に属していれば一流という風潮さえあります。武道の持つ価値とは、いったい何なんでしょうか?
伝統と革新はどちらも大切です。時代がどれだけ変わっても理念は不変でなければなりません。

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